【レポート】名護・やんばるツーデーマーチ2019参加レポート
イベント 2018年12月28日
名護市で12月8日・9日の2日間開催された「名護・やんばるツーデーマーチ」は、名護湾のキレイな湾曲が見える海岸線や、やんばるの森の息吹を感じることのできるウォーキングイベントとのことで、ウォーキング初心者のKは12/8(土)の10キロコースに参加した。
この日の気温は20度。小雨が降りそうで降らない、どんよりとした雲が空を覆っているという天気。うちなーんちゅの私からすると肌寒くも感じる気候の中、10キロコースは10時に21世紀の森屋内運動場を出発した。
スタート会場の出発ゲートでは、ボランティアスタッフの女の子からMAPの提示を求められ、言われた通りに手渡しをするとスタンプを押してくれた。
MAPをよく見ると、スタンプラリーのような形でスタート・コース上のチェックポイント・ゴールの3か所でスタンプをもらうことで完歩賞がもらえる仕組みになっているとの事。なるほど。
まずは、スタートのスタンプをゲットし、前のウォーカーの後について歩きだす。
出発してから、2キロほどは、住宅街の中をぞろぞろと歩いており、景色を楽しむポイントもわからない。この時点での楽しみは、周りの人の会話に聞き耳をたてるばかり (笑)
そのまま歩き続けること、20分。目の前に鮮やかな黄色のトンネルが見えてきた。大西トンネルと書かれたそのトンネル。
いざ、トンネルの内部を通過するとなんと壁に何枚もの絵が飾られていた。地元の方が描いた絵でしょうか?
ちょっとした、美術館?みたいな雰囲気があり楽しめます。これも、ウォーキングならではの楽しみ。
大西トンネルを抜けたあたりから、次第に歩道も広くなり、ウォーカーの列もバラけはじめ、自分のペースで歩くことができた。
そのまま進むと、ファーマーズマーケットやんばるのある58号線に突き当たった。
その宮里4丁目と書かれた交差点を国道58号線を横断しながら進み、宇茂佐郵便局を右折するあたりから、これまでの住宅街を歩いている感覚からグッと、自然を感じることができるコースに変わってきた。
屋部川沿いが遊歩道になっており、とても歩きやすい。この地点で4キロ。うっすらと汗もかいてきて、心地良さを感じる。
コース上の誘導看板に沿って、歩き進めること約5㎞。
今度は屋部(やぶ)とかかれた集落に入っていく。
初めて、足を踏み入れた集落だがフクギ並木がきれいに整備されていた。おどろきなのがその高さ。
10m超あるんじゃないかという感じ。フクギといえば、備瀬のフクギが有名だけど、ここも負けていない。
楽しそうに歩く老夫婦見ながら、自分は将来こうなれるかな?と勝手に想像しながら、その後ろ姿とフクギ並木のショットをパチリ。
なんとも絵になる一枚が撮れました!インスタ映え間違いなしの1枚が撮れるスポットなのでおススメ!
集落内には、久護家という明治時代中期に建てられた豪農の屋敷があり、県の文化財に指定されている見どころもあったらしいが、フクギの高さに圧倒された私は完全にスルーしてしまったことに後からMAPを見ながら気付く。
しかも、この10㎞コースの名称は『久護家・フクギ並木コース』。 泣。。。
屋部の集落を後にし、歩き続けると今度は宇茂佐(うむさ)という集落の名護湾沿いの住宅地に入っていった。
すると、いきなり小さな子ども二人が私のもとに走ってきた。無言で手を伸ばしながら、何かを渡してきたので、そのまま受け取ると小さな手には黒糖が入っていた。
心のこもった、黒糖の甘さが体にしみて、心なしか足取りも軽くなった。
後ろに続くウォーカーからも「ありがとう」の声が聞こえて、とても和やかな光景だった。
さらに、歩き続けると何ともいえないよい香りがしてきた。
小腹も空いたので、少し寄り道をして美味いものを食べ歩きしながらゴールしようと思いたち、名護では有名な老舗レストランのフリッパーへ向かった。
創業1971年・名護湾を眺めることができるステーキレストランとしても有名だが、今回の私のお目当ては併設しているベーカリーの手作りパイ。
コースアウトをし、お店の前に到着すると。。。
「手作りパイ12:00~」の看板が目に飛び込んできた。
この時、時間は11:30分すぎ。あきらめきれず、店内に入って確認。パイは無し。
30分は待てないと思い、あえなく断念。
完全に口は手作りパイモードになっていたのに・・・と頭の中でパイの事を想像しながら歩き続けると、次第にコースは名護湾の浜辺のルートになっていった。
名護湾の風が肌で感じられて、とても清々しい!
3キロコースに参加したであろう参加者や、子どもたちともこの辺りから合流して一緒にゴールを目指す。
中には、サンタクロースのコスチュームに島ぞうりでビーチを歩いている子どもの姿もあり、南国のサンタクロースの姿が沖縄らしくて微笑ましかった。
ビーチに目を向けると、今流行のSUP(STAND UP PADDLE)を名護湾のビーチ沿いで楽しんでいる人も居た。
SUPのボードが手作りパイの形にさえ見えた。まだ、完全にパイモードから抜け切れていないらしい。
気持ちを切り替えて、ゴールを目指そうとした矢先に1つの不安が頭をよぎった。
もう7㎞ほど歩き続けているのに、いっこうにチェックポイントが来ない。
MAPを見てもどこにもチェックポイントらしき、表示はない。
素通りした久護家がチェックポイントだったのか?
はたまた、途中のトイレ休憩ポイントでもらえたのか?などと、いろいろと考えながら歩き続けた。
もう、ゴール会は目前に差し掛かっているときに、ようやくチェックポイントの看板を発見。
約8キロ地点。そう来たか!でも、これで完歩証はもらえるので一安心。
さらに、歩き続けること2キロ国道58号線に出て、名護市議会でも話題になったアグー像の前に到着。
そう言えば、このアグー像の問題、その後どう決着が着いたのかはわからなかったので、怪しくアグー像の周りをキョロキョロとそして、隅々まで確認してやりました。
手を施したであろう解決策を確認して、一人で勝手に納得。(詳細はググってみてください・・・)
アグー像の前の横断歩道を渡りゴール会場の21世紀の森屋内運動場へ。
スタートから2時間半かけて、10キロを無事に完歩いたしました。
10キロのコースの中に、ウォーキングだからこそ立ち入ることができるルートでフクギの集落や名護湾を楽しめて、体にいいことしたという充実感もあり、私Kには丁度よい距離で大満足の初ウォーキングでございました。
完歩証をもらった後は、オリオンビールさんからのドリンクを受け取り、私の真のゴール地点へ向けて、車をひとっ走り。
うーん。頑張った後のご褒美は、本当にウマいですね。(笑)
執念深いKからのレポートでございました。